トラクションコントロールについて

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新型のバイクですと、トラクションコントロール=トラコン機能付のバイクが多くなってきております。そもそも、トラクションコントロールってなにをするものなのでしょうか?安全装備っぽいうたわれ方をする一方で、MOTO-GPなどの先進技術の中で名前を見かけることもあります。

今回は、トラクションコントロールについて見てまいりたいと思います。

トラクションとは

ヤマハによるトラクションの説明

だそうです。バイクというのは、エンジンで発生した力を後輪を通じて地面に伝えることで、前に進みます。この力をかけることを「トラクションをかける」
という表現がされるようです。ちなみに、つっこんでトラクション・トルクといった用語を調べてみましたが、物理学的な話によりすぎて意味不明ですので、エンジンからタイヤを通じて地面に伝える力とでも理解しておきましょう。

トラクションコントロールとは

トラクションをコントロールすることですね。ウィキペディアによりますと

ウィキペディアによるトラクションコントロールの説明

ということです。

紹介した二つのリンクでも軽く説明してますが、問題はなぜにトラクションをコントロールしなくてはならないかという事です。

ポイントは二つあるかと思います。

  1. タイヤがロックすることを防止する
  2. エンジンの力を効率よく地面に伝える

で、トラコンの意味が1番によると安全第一になり、2番に寄ると走り第一になるわけです。全車種見ているわけではありませんが、私が乗った各モデルでは、だいたいトラコンの利きの強さを調節できるようになっており、路面状況が悪かったり、タイヤがらみで不安要素がある時は、トラコンを最大にして、問題ないときはトラコン最小にしてというような使い分けをしています。

トラクションコントロールという機能は要するにセンサーを使って「タイヤのすべり」を制御する機能なわけですが、バイクというのは、微細な「すべり」を積み重ねて走っている性質上、「どのような走りをしたいかに合わせてすべりを調節する機能」というのが、我々バイク乗りにとってのトラコンの意味であると思われます。
極端な話、ドリフトの練習をしているのに、トラコンが利いてもらっては困るわけですからw

スポーツバイクでのトラコン

MOTO-GPの技術がふんだんにフィードバックされたYAMAHAのYZF-R1Mが昨年発売されました。「6軸センサー搭載!」というのが売り文句になっていまして、「さすが6軸センサーすげぇ」みたいな話もたまに聞きましたが、これはトラコンに限らず、各種電子制御において、リアルタイムなバイクの状況を察知する精度が良くなっているという話。
「絶対にホイールスピンしない機能」ではなくて「ホイールスピンを高精度でコントロールする機能」なので、当然設定条件をはずした走り方をすれば、MOTOGPでも転倒は起こっています。(トラコンのケーブルが切断されたために起きた転倒もありましたけどね)
効果が分かりやすい局面としては、タイヤと地面の摩擦の許容度を超えて力が加わったときに、タイヤは空転するわけなので、トラコンがなかった時代というのは、立ち上がりのアクセルオンで、開けすぎると転けるリスクはたいへん高かったわけです。これに対して、トラコンがあれば安心してスロットルを開けられることになります。これも絶対転けないものではありませんのでご注意を。

トラコンは必要か?

安全装備という面では、間違いなくないよりあった方がよいのでしょう。走りの邪魔になるかというと、普通の走りの範囲内で邪魔になることはありませんし、トラコンが邪魔をしていると体感できるほどの腕前の人なら、どれくらいきかせればいいか、オフにするかどうかも当然自分で判断できるでしょうから。

電子制御付でバイクの運転を覚えてしまうと上達しなくなるということがたまに言われます。ABSについても同じ議論を聞きます。確かに、バイクの上達のためには、自分の操作に対して、バイクという乗り物が、どういう反応をするのかを正確にしる事は大事です。ただ一方で、技術的に不可逆的に進歩していくものならば、過去にこだわる必要もなかろうとは思うのです。
可能ならば、メインバイクは安全重視機能をふんだんにつけた上で、練習用にモタードやオフ車があるとベストですがw

コントロールをミスった時や、路面状況の変化があっても柔軟かつ安全に走るための備えとして、ないよりはあった方がよいでしょう。ただ、万能ではありませんので、過信は禁物です。私はコーナーごとにタイヤを滑らせて走るようなスーパーライダーではありませんが、2013年式のYZF-R1で、トラコン最大でも、時々アクセルオンで 後輪滑っておりました。そんなもんです。(トラコン最大でスライドするってことはトラコンなかったらコケてね?とは思います)

幸せなバイクライフのために、安全な操作をきわめ、かつ安全装備、安全機能満載で走りましょう。

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