峠の走り屋入門~速くなりたいライダーさんたちへ

image

はじめに

このサイト全般もそうなのですが、私ごときが峠を語ってよろしいものか?とは思うのですが、一方で特にバイクに乗るに当たって、走り屋的何かに憧れている層が、考え方を間違っているせいで、重大な事故に会って悔いを残したり、そのままバイクを降りてしまったりというのを身近に見るにつれ、自己責任だとは思いつつも、「あ、こいつ危ないライダーだな」と思った時に、もっと踏み込んで言ってあげれば事故は防げたんじゃないかと思うことが、多々あります。
世間では、マナーの悪いリターンライダーの事故率が高いなどというニュースも多々見かけます。また、スポーツライディングはサーキットでするものであり、公道では飛ばさなければよろしいという議論も、まるで正論の如く語られ、えてしてそこで思考停止させられてしまいます。でも、それでは、何も問題は解決しません。バイク乗りの心得でも述べていますが、遅く走る=安全というのは、うそっぱちだからです。なので、ここではそうした議論は横に置き、現実的に峠でのライディングを楽しむための考え方などに的を絞って書いていきたいと思います。

峠の走り屋

だいたい、このフレーズにグッと来るヤツは危険なライダーです(笑)

走り屋とは、もともとは第三者が走りが秀でている者(速く走る、うまく走るなど)に対し「あいつは走りを生業にしているのではないかと言うほど速い=走り屋」と、ある意味称号的についた呼称であり、自らは暴走族であるまたは暴走族ではないにしろ、違法行為を犯しているという認識を持っていたのだが、現在ではいわゆる走り屋の多くは、自らを暴走族と認めることを嫌い便宜的に「走り屋」を自称し自らに言い逃れをしている傾向がある。 『「走り屋」は嗜好の対象が車両または車両の運転にある場合が多く、社会に与える迷惑は副次的に発生する事象であり、一方で「暴走族」は集団で迷惑行為(暴走、暴力など)そのものを嗜好する場合が多い』という観点で区引きが可能である。ただし実際は、前述のように副次的なもの以外にも迷惑行為を行う違法競走型暴走族がおり、また共同危険型暴走族から違法競走型暴走族への流入傾向もあることから、両者ともさまざまな形態が存在するため境界線は明確でない。一定の年齢に達すると共に様々な条件(個々の生活環境、特に結婚・出産などが関連することが多い)が重なって遠ざかっていくことが多い。
Wikipedea「走り屋」から引用

場所によるかもしれませんが、有名な峠では、夜間は車、早朝はバイクなんていう住み分けが行われていることも多いと聞きます。また、そうした層が集まる峠では、結果として死亡事故が積上げられていくため、二輪通行止めになっていく峠も数多くあります。

管理人はそもそも年代的にはリターン層ですが、二輪免許取得が30歳を超えてからなので、昔の峠がどうであったかは知りません。ツーストレプリカに乗ったこともないので悪しからず。

走り屋というイメージの原型は、おそらく昔々のツースト全盛期の峠を体験している人たちの感覚やエピソード、「キリン」「バリバリ伝説」といった、走り屋を扱ったメディアの影響によるものも大きいでしょう。ぶっちゃけ、刹那的な美学とか、バイク乗りにしかわからない哲学とかクソ食らえと思います。そんなものに酔ってるくらいなら、目先の自分の腕前見直しましょう。「峠で速いヤツは命を省みずスピードをひたむきに求めている。自分はマネできないが、あいつはかっこいい」的な語られ方する事ありますが、そんなヤツただのキチ○イです。そんなロマンを感じる要素がかけらでもある人は、根本悔い改めましょう。峠道でライディングを追求していくということは、自らの運転技術の上達や、愛車の性能を向上する事によって、安全マージンをとって走れる幅を上げていく作業です。走りながら、日々自分の技術的な改善要素を省みて改善していくことです。なりの速度域でバイクをコントロールするためには、腕前もさることながら、バイクの基本性能や整備状況もたいへん重要です。実際に速い人たちは、その辺のライダーよりはるかに安全に関する意識は高く、かつ技術や状況判断に優れています。スポーツライディングをするしないに関わらず、バイクに乗る以上は事故しないための備えと、事故した場合の備えの二つは走るための前提条件です。それは、いわゆる走り屋として見られる層においても、変わらないということをしっかり認識しましょう。

峠のライディングに必要な要素

個々の操作に関しては、別の記事に譲るとして、こと「峠」ということで必要と思われることを書いて行きたいと思います。
ポイントとしては次のようなところではないでしょうか。

  • カーブの見通し
  • アップダウン
  • 路面状況の変化
  • マナー的な部分

カーブの見通しについて

峠道では、ブラインドコーナーが多く存在します。それに関係してくるのは進入速度とライン取りです。日本の場合は対抗二車線ある場合は、右側に一本車線があるため、発生件数としては左コーナーがブラインドとなるケースが多いですが、センターラインのない狭い道では、右コーナーもブラインドになります。意識するのは、見通しが開けた後のコーナーの状況がどうであっても必ず対応できるライダーの状態を確保できるような、進入速度とライン取りをしなくてはならないという事です。
つっこみ重視という言葉をたまに聞きますが、よい子はマネしないで下さい。進入時のブレーキは、イメージ薄く長くで、早めに減速して、ライダーの意識と体をコーナーの侵入に備えましょう。減速やシフトチェンジを気持ち早めに終えて、バイクを外足中心でホールドしながら腕の力を抜いて、進入前から顔と体を曲がっていく側に向ける意識です。(慣れるまではこういう気持ちで、とご理解ください。実際の時間に直すと短いタイミングでの動作になるので、厳密にここに書いたのと反する動作を学習していく事になる要素も多々あります。)
なぜ、コーナリング体勢に早く入らなくてはならないかというと、見通しが開けた時に、路上駐車が目の前にあったり、対向車がセンターラインをはみ出してきたり、殺人的なポイントに濡れたマンホールがあったり、コーナーの曲がり具合が想定と違ったり、と実際の路上では様々な状況が発生します。そんな時に「見えるぞ見えるぞ見えるぞ」と早めに待ち構えて、見えた状況に瞬時に対応してその後のラインを決め加速、という流れを取るためです。ここで、見通しが開けてから顔を向けると、緊急操作が行われるリスクも増します。ちなみにコーナリング中にリアブレーキをかけすぎると、簡単に後輪はロックします。ブレーキングドリフトという操作では、進入時に加減を調節してリアブレーキをあてて後輪をハーフロックさせドリフトします。ハーフロックというのは、前輪と後輪の回転数に乖離ができた時に起こるので、リアブレーキで後輪の回転数を落とす他に、シフトダウンでも同じ現象が起こります。これは前後逆でも同様です。また、フロントブレーキがグリップしている場合、コーナリングの状況にもよりますが、車体がいきなり立ち上がってバランスを崩すこともあります。こうしたパニック操作をなくするためにも、早め早めにコーナリング姿勢を作っていきましょう。
また、ライン取りに関しては、スムーズに速く走るためには、コーナリングの時間を短くしてコーナーコーナーを極力直線でつなげるようなライン取りが基本となりますが、峠道では前述見通しの観点が優先となります。どちらの場合もラインとしてはコーナーの比較的奥で旋回=アウトから進入という図式にはなるのですが、複合コーナーの時など、いくつか先のコーナーの見通しの関係で、二つの考え方のどちらに基づくかで判断が変わる場合があるのでまずご注意を。また、実際の路上では、アウト側は落ち葉や砂などがあり路面が悪いことも多いので、そうした時には、アウトアウトと意識せずに、素直に道の真ん中を走りましょう。

アップダウン

峠道の大きな特徴に、アップダウンがあることが挙げられます。アップダウンの状況は操作にも大きく影響を与えますので注意しましょう。
アップダウンの激しいところでは、ライン取りは特に重要です。というのは、上りも下りも、コーナーの奥まで行くことにより、立上がって行く道との高低差は小さくなるからです。
また、私自身はジャンルを問わずハイパワー車を好むのですが、出力の小さいバイクの場合、上りで操作を間違えると、止まるあるいは回転が全然上がらなくなるという惨事になりますので、特に無駄に回転数を落とさないよう心がけましょう。
加えて、下りでありがちなのが、ブレーキング時に手に体重が乗ることです。それをやらかすと、バイクは曲がってくれなくなりますので、下りは特に意識して上体から力を抜くようにしましょう。
また、長く続く上りの直線、調子に乗って全力加速して、上りが終わった直後の状況に対応できないという事がないようにしましょう。
よく聞く話ですが、峠の下りは、排気量の大きさのメリットが消えるため、車体の軽さによるコントロール性を活かして、小排気量車で大排気量をかもるのに最適というのは事実です。ただし、それはコントロールする側の腕前がともなっている事と、車輌が、その走りに耐えうるグリップ等の性能を維持できていることが条件です。また、慣れていても激しいアップダウンは、慎重なコントロールが必要な局面ですので、抜かれるライダーの側に余裕がないことも多いです。抜かれる側がパニックになるような抜き方をしないよう心がけましょう。

路面状況

山道の路面は危険がいっぱいです。水溜り、砂、落ち葉、マンホール、滑りやすい道路標示、倒木、岩、上げていたらキリがありません。バイクというのは、グリップに依存して走る乗り物です。基本的にはグリップが悪くなる要素をラインからはずして走ることになります。もう一つ重要なのは、グリップが落ちる危険要素の上を通過するときは、いらん入力をしないという事です。ブレーキ、シフトチェンジ、アクセル、バンク、滑る物の上では、こうした操作をしない事を心がけましょう。また、進入時のブレーキングポイントについても、コーナー付近の路面の状況を見て、柔軟にかけはじめるポイントと強度を調節する必要があります。

マナー的な部分

ここ、重要です。テストに出ます。冒頭で述べたことと相反しますが、あえて言いましょう。「公道はサーキットではありません」
何がいいたいかと言うと、前走車を抜くために走っているわけではないし、それを目的にして走るなという事が言いたいのです。バイクに関わらず、車を抜くときも、巡航速度に差があって、ライディングに支障がある時、あるいは、前が下手糞、あるいは車種が違うことが原因でタイミングがずれるため危険、などと言った事を理由に安全にパスすることは、安全かつ快適なライディングのために必要かとは思いますが、隙あらば抜こうとするヤツは、単純に危険なライダーです。公道では様々な状況変化もあり、前後のライダーの挙動やミスも100%読みきれるわけではありません。そうした中で、特にコーナリング中のインやアウトのラインを少しでも塞ぐ事は、ミスやトラブルを誘発する危険な事です。なんか、やたらと速さを誇示したがるアホウがたまにいますが、そもそも、自分が抜きに行った相手は、流しているだけかもしれません。もしくは、普段速い人が、自分が抜ける程度のスピードで走っていたならば、それは速度を抑え目にして走るべき状況判断の結果であると考える方が自然です。無理に抜きに行くのは、下手クソかつ、大きな事故をする迷惑ライダーの特徴です。事故るのは勝手ですが、周りに迷惑がかかるのでやめましょう。人からどう見られるかと言うのを気にして走るのもバカバカしいと個人的には思いますが、速いライダーは、何台抜いたとかではなく、何べんも走っていれば、自然とあの人は速いという評価になるものです。速さは、気合と根性ではなく、技術の上達と経験の積み重ねによって生まれるものですので、お間違えなきよう。

※ちなみに、タイトル峠の走り屋入門というのは、いわゆる走り屋を推奨しない中身とそぐわないように思えるかもしれませんが、そういう志向性を持って、根拠なくギラギラしてる人が、技術の上達を心がけるライダーになってもらえればという意図をもってあえてつけております。

※写真は、管理人が路面状況を読み誤り、R1が龍神で中破した時のものです(笑)

スポンサーリンク

シェアする

フォローする

スポンサーリンク

コメント

  1. としぼー より:

    どうして自分が危険なバイク乗りであるのか気づかないのでしょうか?
    各記事では自分はうまくないと書いてあるところが点在しているようですが、
    自分の未熟さに対し謙虚な姿勢が感じられません。

    常識のあるライダーであれば数年で何度もコケることはないのです。 なぜか!
    こけたことにより学習するからです。

    あなたの場合、こけても理屈ばかりこねて、本質であるところに気づいていないようです。  たとえペースを上げたとしても自分の実力を理解している人は、数年で
    何度もコケることはないのです。 自分の腕ではここまでが限界で、その中で徐々に
    腕をあげるのです。

    自らの能力をわからない人は、安全がどこにあるかわからないので、事故ぎりぎりで
    走ろうとします。  コケるというのは自分にとって危険と考えるのではなく、
    誰かを巻き込むこと、相手にとって危険であることを勉強してください。

    東大卒だからでしょうか? 学問や理屈を勉強して覚えらることに重きを置いて、
    自分の中での安全マージンを残して運転することができない、 勉強はできて
    頭がバカというのはこのことでしょう。

    バイクは知識も大事ですが、一番大事なのは体で覚えられるかです。 4輪車
    以上のセンスや運動神経が必要です。
    あなたの場合そこが劣っているので、何度でもコケるのです。 コケるたびに人が
    巻き込まれなかったことを神に感謝しなせい。  人を巻き込まないで済んでいるのは
    ただの運でしかないことを肝に銘じ。 自分制御できるレベルのバイクから地道に
    練習をしてください。  

    • dnarumi より:

      別の欄でのご指摘はごもっともですが、こちらはただの中傷ですかね?
      ただ、バイクは危ない乗り物ですから、言葉をきつくしてでも言わなければならない事はあると思います。
      初心者の一年は数々の転倒をしましたが、それはクローズドコースでの練習を含んでいます。
      おっしゃるような、危ないライダーを増やさないようにという思いでブログを始め、幸い現在のバイクでは転倒をせず済んでおります。
      今後も、技量を越えない範囲で少しずつ上達を積み重ねて行ければと思います。